胎の子よ



胎の子よ 汝憎むべからず

胎の子よ 親を憎むべからず
ただ彼らは多くを望みすぎたのだ

胎の子よ 他人を憎むべからず
妬みは誰の心にもある物なのだ

汝、腹の子よ 罪の子よ
しかし いつかその足をもって
この世に立ちしとき

汝 偽るべからず
自由は欺瞞 愛は偽善 名誉は虚飾
汝の存在のみが真実だから
汝 偽るべからず

汝が親が妬みならば
汝が生むは悲しみのみか

胎の子よ 汝は親の罪なのか

それとも

汝は親への罰なのか







高校の時、国語で森鴎外の『舞姫』を習いました
最後に主人公に捨てられ、狂ってしまった『舞姫』のおなかの中の子供なんですが
父親の勝手により、ある意味孤児よりきつい状況になってしまったのではないでしょうか?
そんな子供に捧げる詩です。


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